発達障害持ちの俺の絶対に譲れないこだわりの一つ。
「歩行者信号が青になった瞬間に横断する。」
要は交差点の状況は無視して歩行者信号が青になれば問答無用で横断することね。やり過ごす?絶対に嫌だね。俺が渡りたいタイミングで渡らないと気がすまないので。一種の義務感。
ある日、多数の交通が交差する大通りの交差点で事故が起こった。
信号の変わり目に交差点を加速して突破しようとする車の前を俺はいつも通り問答無用で渡りだす。
通常、車は急ブレーキで止まるか、急ハンドルで避けていくか、俺を跳ねるかのいずれかだが、その車は違った。
急ハンドルで車体が右を向け、そのまま対岸の歩道にノーブレーキで突入。
信号待ちの歩行者10人以上が撥ね飛ばされるか下敷きに。
結果、2人即死、3人重症、3人軽傷。
俺は当たらなかったので無傷。
ここまで前置き。修羅場はこのあと。
ドライバーは逮捕→裁判で懲役○年の実刑判決。
ここからが修羅場。
事故があってからも平凡な日常を満喫していたが、ある日、玄関を出たところで腰の辺りを後ろから刺された。超痛い。
俺の悲鳴を聞いた両親が家から飛び出してきて、すぐに救急呼んでくれたので大事に至らず。(傷も浅かった。)
犯人はその場で父ちゃんが取り押さえ、警察に引き渡す。
逮捕されたのだけど、メンタルの破綻による所謂頭がおかしくて無罪で、なんと不起訴に。
また狙われるかと本当に修羅場だった。
まぁ、直後に首吊りでこの世からログアウトしてくれたみたいで杞憂だったけど。
そもそも、恨むなら危険運転で親子に突入したドライバーだよね。
俺を逆恨みするとか筋違いにも程がある。
あーほんとに世の中危ないわ。自らに非が一切なくても唐突に命を奪われたり狙われたりするのだから。
でもそういう判断もできないほど衰弱してたんだろうね。
現実に飛び出しに遭ったら、
無意識に右足が「ブレーキペダルかアクセルペダル」へ動いた。
この運転手の潜在意識に組み込まれた動作を考えると、その女性が当該歩行者を
うらみ刺したのは理解できる。
「信号青で横断歩道を歩いている歩行者を最優先で」停止できなかった運転手が
元凶であっても、当該歩行者を〇しそこねた女性に同情する、
引用元: ・今までにあった修羅場を語れ 39話目
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