926: 本当にあった怖い名無し 2009/10/21(水) 00:16:59 ID:TtzpZPA70
流れぶった切ってすまん。

以前(2年ほど前)、この板で、幼い頃火遊びをして火事を起こし、
そのせいでおばあさんが亡くなってしまったが、家族に話したところ、
その日の内に夜逃げし、一緒にいた友人が犯人にされてしまった、
自分は忘れていたが30年ほど経ってその記憶が甦り、新聞で探したら事実だった、
そんなレスを読みました。





私はそれを読みながら指の震えが止まらず、数日間食事できないほどでした。
何故ならその記憶は、私が幼い頃から抱いていた話そのものだったからです。

私は4才の頃、団地から田舎に越してきました。
転居の理由は両親が一軒家を持ちたかったからでしょうが、
私の中では違っていて、上記の記憶がしっかりと描かれていました。
ススキのざわめくよどんだ川の畔での火遊び、夜の消防車のサイレン、
火を付けたことを告げた後の両親の動揺、そして突然の転居、はっきりと覚えています。
そして、自分は逃げているけどいつかは捕まるんだ、と思っていました。


927: 926 2009/10/21(水) 00:31:55 ID:TtzpZPA70
自分のせいで亡くなったおばあさんに、罪を着せた友人に、そして両親に申し訳ない。
私は小学校時代、そんな悔恨の気持で過ごしました。

中学校の時、その記憶を確かめるために図書館で新聞を調べましたが、そんな記事はありません。
何より、考えてみれば変な話です。
逃げるなら同じ町内に転居するはずないですし、前の団地の近くには河原なんてない。
そして姉の幼稚園の帳面を見ると、半年も前から転居が決まっていたことを知りました。
きっと思い過ごしなんだろうと安堵する一方で、新たな疑問が浮かびます。
んじゃ、この記憶は何だろう。

妄想と自分に暗示をかけながら、中高生を過ごしました。
19歳の時、どうやら時効になったらしいと思いました。
自首しなくて良かったのだろうか。そんなことをする理由はありませんが、複雑な気分になりました。
私の罪悪感はついに抜けず、今でも心の底を流れています。罪悪感の理由が無いと分かっていても。

恋人ができても、相手が自分を騙しているような気がしてろくに彼女ができませんでしたが、
何とか結婚までこぎ着けました。結婚した97年頃から、この記憶は急速に薄れてゆきました。
99年になると、思い出す日がめっきり減ってきました。
不思議なことに、冒頭の書き込みをした方が記憶を思い出すのはこの頃からなんですよね。

928: 926 2009/10/21(水) 00:38:01 ID:TtzpZPA70
記憶が赤の他人に宿るなんて事あるのでしょうか。
勿論妄想かも知れませんけど(と言うか多分そうなんでしょうが)、
書き込みがあまりにも自分の記憶そのままだったため、どうにもスッキリしません。

あの記憶(妄想と言った方が正確かも知れませんが)は、私の人生に深く関わりました。
ですが、あれから年を取り、ようやく妄想として処理できそうな自分がいます。
墓場の中までこっそり持って行くつもりでしたが、あの書き込みに誘発され、
私もここで紹介してみました。読んでくれた方、感謝。

929: 本当にあった怖い名無し 2009/10/21(水) 00:48:48 ID:bkDHIab30
>>928
子どもの記憶は結構不確かで、偽の記憶が刷り込まれることも多い。
何よりも「その日のうちに夜逃げ」なんてしたら「自分が犯人でござい」って告白をしているようなものだ。
色々と記憶と相違していることも多いようなので安心しる。

946: 本当にあった怖い名無し 2009/10/21(水) 10:45:51 ID:AZ0tbEO0O
>>929
大人になってからも、本当にあったことなんだか妄想なんだか分からない記憶あるよ
大学の頃の記憶なんだが本当に判別つかない。
立証してくれる人がいるわけでもないし。

こうやってストーカーとか逝ってる人とかは訳わかんなくなるのかなと思ったら怖い…
自分にも妄想を真実として語る素地があるってことだもんな。

引用元: ・墓場まで持っていくつもりだった話 10墓目




1001: 以下、おすすめ記事をお送りします: 2016年07月20日 06:14 ID:shurabamatome

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