小さい頃、私はイナゴかバッタの顔面どアップが泣くほどキライだった。四つ違いの下の兄はそれを面白がっていた。→下の兄が勉強机に仕込んだイナゴによって死にかけたんだが…。 : 修羅場まとめ速報

229: ななしのいるせいかつ 2007/06/14(木) 18:47:41

子供時代のちょっと洒落にならない話。まじめに死にかけた。

我が家には箱ケース入りの昆虫図鑑があった。表が蜂か裏がイナゴかバッタで、どちらも頭のどアップ。
小さい頃の私はこのイナゴかバッタの顔面どアップが泣くほどキライだった。
見るのも触るのもイヤ。写真だけどイヤ。気持ち悪くてイヤ。なんか怖くてイヤ。
四つ違いの下の兄はそれを面白がって、図鑑のケースを持って追い回しいじめてくれた。
父母と上の兄にどんなに叱られても、面白がって止めなかった。

ある日のこと。
学校から帰って勉強机に座って引き出しを開けたら、そこに大嫌いなイナゴの顔面どアップが。
ヒィィと驚いて椅子ごと引っくり返って、頭をガツンと打った…らしい。
第一発見者で仕込んだ犯人の下の兄は、私が死んだと思って、現場を放置。怖くなって逃げた。
二時間か三時間後、上の兄が中学から帰ってきて、ようやく事が発覚。
慌てた上の兄は119番するところを間違えて110番。
電話口でちゃんと説明できなかったのに、警察の中の人は来てくれた。
不運なことに、通報者の狼狽しまくる上の兄にちょっぴり疑いが掛かったらしい

230: ななしのいるせいかつ 2007/06/14(木) 18:49:10

続き。

とにかく、まだ息があるのでＰＣで救急病院に運んでくれた。
救急車呼んでたら、間に合わないと判断したんだって。
大真面目にこの咄嗟の判断がなかったら、間に合わなかった可能性大。
警察の中の人、とてもとてもありがとう。（−人−）おかげで生きてます。
病院に駆けつけた祖父に殴られ、下の兄は永久歯が二本折れた。
母と祖母は半狂乱。
私は生死の境を彷徨ったらしい。（父は当時海外赴任中で帰国できず、非常に心配してた）
入学したての小学校をいきなり長期欠席。復帰予定は未定、というか死ぬか生きるか明日はドッチだ状態。
リハビリも長引いて、普通の生活に戻れたのは次の年の秋以降。
多少は後遺症が残ったけど、20年近くたった今も私は生きている。

231: ななしのいるせいかつ 2007/06/14(木) 18:51:24

最後。ちょっとした後日談。

調子が悪いとフラフラくらくらするし、めまいはしょっちゅう。天気が悪いと頭痛とめまいで起き上がれなくなるぐらいな感じ。
主治医曰く、怪我の具合と放置時間のわりに、この程度で済むのは奇跡に近いらしい。
上の兄は親切にしてくれた警察の中の人に感激して、自分も警察の中の人になった。
下の兄はリハビリに付き添ったり、送り迎えに来て先生たちの仕事を見て、介護士になった。
母は私がＩＣＵにいた頃に泣きながら、図鑑のケースとジャキジャキやった後、図鑑ごと捨てた。
誰が一番ヒィィとなったかは分からないけれど、家族中が洒落にならん思いをしたのは間違いない。
下の兄は随分トラウマになったみたいで、成人した今も夢でうなされて笑える寝言を言ってくれる。
「僕じゃないよ〜知らないよ〜」　←普段の一人称は俺
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」　←ひたすら繰り返す
「○○ちゃん、死んじゃやだよ、目を開けてよ」　←なぜか名前は実妹他、多数、過去の彼女も？
義姉は面白がっていて、聞いたものはメモしているそうだ。一部には録音もあるとか。
子供時代の悪戯でトラウマになった挙句、嫁に弱みまで握られた兄は少しだけ不憫だｗｗｗ

232: ななしのいるせいかつ 2007/06/14(木) 19:06:58

そりゃ大変だったな、まあ今笑い話風にかけるのが何より。
この梅雨の時期はつらそうだね。

233: 229-231 2007/06/14(木) 19:28:00

最近の家は密閉性が高いんで、大分楽です。
家族には迷惑かけてしまいますが、起き上がれる間にガーッと家事はすませるんで
意外と大丈夫。
昆虫嫌いは祖母手製の蝗の佃煮で克服しました。
美味しくいただいたので、食欲が恐怖に勝った感じ。自分じゃあんなに上手に作れないｗ

234: ななしのいるせいかつ 2007/06/14(木) 19:32:25

子供（特に男）の悪ふざけで死んだり取り返しのつかないことになってる人は
結構いると思う。

引用元: ・【Σ(||ﾟДﾟ)ﾋｨｨｨｨ】人生で一番驚愕した瞬間 12度目