こないだアメリカで誘拐されかけた。 

(1/2) 
その日は朝から自転車に乗って、うだる暑さの中、横断歩道を渡っていた。 
赤信号で停止している車の運転手と目が合った。というか金髪ロン毛男が窓を開けてガン見してくる。 
こちらではポンコツ車は珍しくないので、「ああ、エアコン壊れてるのか」と思いつつ通過した。 






しかしロン毛が後から車で追いかけてきて、「エクスキューズミー」と声をかけてくる。
自分はアラフォーBBAなんだけど、こちらでは超小柄なため遠目には小学5年生程度にしか見えない。
子供相手に道を聞くとか、小銭よこせとか、タバコくれとか、そんな用件ではないだろうと思い、
聞こえないふりで無視すると諦めたようなので、のろのろ自転車をこぎながら走り去るのを待った。

しかし、このまま目的方向に進むと無人地帯に入ってしまう。
なんとなく気味が悪いので、ロン毛が見えなくなるまで適当にやり過ごそうと、別の通りに進んだ。
しかし進行方向を見渡すと、走り去ったはずのロン毛が100mほど先で車を止め、歩道に出てくるのが見えた。

自意識過剰かもしれないが、この界隈では春から「歩行者を殴って車に引きこむ」誘拐未遂が多発している。
もしかして待ちぶせ?…暑さと関係ない冷や汗が吹き出した。

405: おさかなくわえた名無しさん 投稿日:2013/09/07(土) 05:10:53.30 ID:Q9t5nglH
>>404 (2/2)

自転車を捨てて逃げるわけにもいかない。そんな事をすれば、あっという間に自転車が盗まれる。
「自分を追いかけてるとは限らない、もしかしたら角の銀行に用があるのかもしれない」と自分を納得させ、
とにかく隠れようと、目の前の病院の駐車場に飛び込んだ。
すぐに裏道への出口を探すが、駐車場は出入口ひとつの袋小路になっており、車はあれど人はいない。
どうしたものかとグルグルと自転車で円を描くが、これでは埒が明かない。

来た道を全力で戻ろうと意を決して振り返ると、一つしか無い出入口にニヤニヤと笑うロン毛がいた。
「ちょっと聞きたいことがあるんだ」とか言いながら、手を伸ばして近づいてくる。
「いやー無理無理殺される」と心で叫びながら、必死でロン毛の横をすり抜けチャリで駆け抜けた。
それから自転車を捨てて病院に飛び込んで、アワアワと片言で受付に助けを求めた。
しばらくして看護婦についてもらって外を確認したら、ロン毛は諦めて車で走り去る所だった。

家に帰り春の連続誘拐事件について調べてゾッとした。
その事件は「小柄なアジア人女性」ばかりを狙った事件だったので、警察に匿名で通報した。

406: おさかなくわえた名無しさん 投稿日:2013/09/07(土) 05:15:17.35 ID:9fs1k48F
>>405
うわーまさに修羅場
適切な判断で逃げ切れてよかったが
まだその犯人って捕まってないのかな?

407: おさかなくわえた名無しさん 投稿日:2013/09/07(土) 06:50:26.05 ID:JkTxelyw
結局チャリ捨ててるしwww

引用元: ・今までにあった修羅場を語れ 5




1001: 以下、おすすめ記事をお送りします: 2014年09月01日 08:14 ID:shurabamatome

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